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2015年05月30日号 vol.2

COMPANY43編集長の両毛Youth Revolution〜茂木 敏充代議士

2015年06月03日 14:15 by howdys

「未来をデザインする」ヒトと若者たちをご紹介する、今回の「COMPANY43編集長の両毛Youth Revolution」は、元経済産業大臣・自民党選挙対策委員長である茂木 敏充代議士に渡良瀬橋43のメンバーがインタビューを行いました。

両毛Youth Revolution 茂木敏充代議士・渡良瀬橋43

今の日本経済・若者たちの未来と地方創生。
そして「足利からニッポンを元気に」するために、渡良瀬橋43ができること、とは。 


 両毛Youth Revolution 茂木敏充代議士

大好きな地元足利市から、ニッポンを元気にするために
茂木先生に教えていただきたいこと

江黒俊介(以下、江黒) 茂木先生が経済産業大臣でいらした2013年末に企画のご説明をさせていただいた渡良瀬橋43ですが、結成から1年と4か月を経て、メンバーたちの頑張りで軌道に乗ってまいりました。

茂木敏充代議士(以下、茂木) 6月から3か月連続で品川の東京アイドル劇場で単独公演をすると聞きました。みなさんとても頑張っているそうですね。おめでとうございます。

渡良瀬橋43全員 ありがとうございます!

江黒 今回は茂木先生に3つうかがいたいと思います。まず経済産業大臣時代について。そして現在の自民党の選挙対策委員長としてのお仕事のこと。そして足利を元気にするために渡良瀬橋43ができること。その3点をお話しいただきたいと思っています。

渡良瀬橋43大塚みか(以下、大塚) この活動を始めたきっかけも、大好きな地元足利をPRしてニッポンを元気にしたいというところにありますので、是非色々教えていただきたいと思っています。

渡良瀬橋43全員  よろしくお願いします!

 

経済産業大臣時代の思い出と感想
「わたしたち若者にとっての良い兆しは?」
 

江黒 前回は経済産業大臣時代にインタビューさせていただきました。それから2年3か月が経ちましたが、昨年夏までの経済産業大臣時代の思い出や感想について、お聞かせください。

茂木 2012年12月に安倍政権が発足して、それと同時に経済産業大臣に就任しました。日本経済の再生、景気対策、さらにはエネルギー問題という、日本にとって一番重要な問題を担当する大臣に就任したわけです。忙しかったですが、やり甲斐のある日々でした。

大塚 茂木先生が大臣としてご活躍されている姿はニュースでよく拝見しました。日本は良い方向に向かっているのでしょうか。

茂木 日本経済は今、株価は2万円をうかがう勢いで、我々が政権につく前は8,000円位。それが倍以上です。経済は明るい方向に向かっていると思います。全てが良くなっているわけではないですが、若い人にとって大切な問題である雇用という点を見ても、仕事をしたい人と会社の募集人員の比率を比べると、募集人員の方が多くなっています。これを有効求人倍率というのですが、今は1.15という数字で、この数字は23年来の高水準です。つまり、みなさんが生まれてから最も高い水準です。

渡良瀬橋43安達めい(以下、安達) 私たち若い世代にとって良い兆しが見えてきているということでしょうか。

茂木 そうですね。数年前は、高卒で就職をする人は冬になってもなかなか内定をもらえない状況が続いていました。昨年はこれが10%改善し、88%の人が就職の内定をもらえるようになりました。若い人にとっても仕事の環境はだいぶ変わったと思います。そしてお給料、こちらも昨年は大企業だけでなく、中小企業も含め、平均でお給料が2%以上も上がりました。これも15年ぶりの高水準です。

安達 そんなに大きく改善されたのですね。

茂木 今年は、上場企業の収益が22兆円、過去最高と言われています。今年の賃上げは去年以上の水準までいくのではないかと思っています。企業の収益が上がれば、雇用が増えますし、賃金も増えます。そうして所得が増えれば消費も拡大します。消費が拡大すると、企業がさらに生産を増やしたり、投資をしたりして更に収益が上がる。アベノミクスの好循環と呼んでいますが、そういう良い循環が回り出してきていると思っています。

 

海外を飛び回り、国と国、国と地域全体のつながりを強化した経産大臣時代

大塚 ニュースで茂木先生が海外に行かれてる映像をよくお見かけしました。

茂木 経済産業大臣を務めていた1年8ヶ月だけで35か国を訪問しました。貿易や通商の交渉、そして日本の場合は天然資源が少ないですから、海外からの調達が必要ですので、資源外交と呼ばれる交渉をするために世界中を飛び回りました。

安達 短い期間にそんなに多くの国を回られたんですね。

茂木 海外旅行というと、優雅なイメージもありますが、経産大臣時代はハードなスケジュールでした。例えば昨年のゴールデンウィークはサウジアラビア、そしてイタリアとフランスでの大臣会議と、2泊6日の海外出張でした。つまりホテルのベッドで寝たのは2日間、他は飛行機の中でした。前後はもちろん仕事ですし、着いてすぐ国際会議の議長として議事進行を英語でやったり、相手の国のトップ、首相、関係の大臣と会ったり。35か国を回り、日本とその国の関係を強化したり、2国間の関係だけでなく、日本と東南アジア、日本とヨーロッパのつながりのような、多国間の間でのつながりも強化できたと思っています。

 

自民党の選挙対策委員長として解散総選挙、統一地方選の結果を振り返る

江黒 経済産業大臣として素晴らしい実績を残された後、現在は自民党の選挙対策委員長をされていらっしゃいますね。

安達 具体的にはどのようなお仕事なのですか。

茂木 昨年9月から今度は党の仕事、選挙対策委員長に就任しました。政党にとって選挙に勝つということは、とても大切なことですから、選挙対策委員長というのは党4役と呼ばれる重要な役職になっています。幹事長や、私も経験した政調会長と並ぶ役職で、日本全国で色々な選挙がある中で、その全体の責任者になります。経産大臣時代は海外を飛び回っていましたが、今度は選挙ですから、国内を北は北海道から南は九州沖縄まで飛び回っています。

江黒 昨年末は衆議院の解散総選挙があり、4月には統一地方選挙がありました。どちらも自民党の歴史的な圧勝でした。選挙の結果をどう受け止めていらっしゃいますか?

茂木 解散というのは総理が決めることですが、選挙対策委員長に任命された時はもうすぐなのかとは思っていましたが、9月に任命されてすぐ、12月の総選挙でした。期間が短く忙しかったですが、衆議院では291議席を獲得することができました。総選挙で2回連続290議席以上を獲得したのは党として初めてのことです。また、統一地方選でも、10の知事選すべてで、自民党が推薦・支援する候補者が勝利を飾りましたし、全国41の道府県議会議員選挙でも、41議会中40議会において自民党が第1党の座を占めることが出来ました。国民のみなさんの大きなご支援をいただくことができました。地方創生をはじめ選挙戦で訴えた政策の実現に努めていきたいと思っています。

大塚 たとえば選挙で勝つために必要なことというのは何だとお考えですか。

茂木 2つあると思います。まずは人の心を打つことができるかどうか。これはみなさんがステージをやるのと一緒で、歌でも踊りでも、相手の心に響くことが大切だと思います。それと一緒で、演説をするとき、人と話すときにどれだけ相手の心を打つことができるかどうかが大切だと思います。もう1つは、普段の活動をどれだけ一生懸命にやっているか。どれだけいつも努力をしているか、それを多くの人が見ているんです。その2点だと思います。

大塚 人の心を打つこと、普段の地道で真剣な努力、私たちの活動にも当てはまると思いました。

 

足利を元気にするためにまちの魅力をPRし、海外からの旅行客の誘客を
足利学校の日本遺産認定と地方創生

大塚 地元PRの活動をさせていただいていると、興味があるのは「足利がもっと元気になるにはどうしたら良いのか」ということです。茂木敏充先生のご意見をうかがいたいです。

茂木 足利に限らず全国の都市が少子高齢化の問題を抱えています。高齢の方が増える、人口が東京に流出する。若い人がいないから活気がない。そして消費が伸びない、というような同じ悩みを持っています。地方の都市が元気になるには、まず第一に、雇用をつくりだすこと。つまり、若い人にとって魅力のある仕事を生み出すことだと思います。例えば、長野県の川上村という村では、人口2,000人の村で高原野菜を若い人たちがつくり、大都市にネットで販売することによって収益を上げています。普通の農家で年収が2,500万円ということです。そんな元気な地域も生まれているんです。
どんな産業が良いかというのは、地域によって異なると思いますが、足利が足利らしさを生かした自分のアイディアを出す。そうすれば地方創生ということで、国も地方の独自の取り組みを応援する準備ができています。そういった支援のために、今年の予算でも1兆円を準備しています。

大塚 あしかがフラワーパークや、鑁阿寺、足利学校といった観光名所もありますし、足利の魅力って沢山あると思うのですが、その魅力をまちとしてどう発信したら良いのでしょうか。

茂木 足利の外からのお客さんをもっと多く呼び込む取り組みが大切だと思います。海外から日本を訪れるお客さんも、この2年で500万人以上増え、去年は1300万人を超えました。世界が日本に注目している今、東京だけでなく足利にも足を運んでもらうことが大切だと思います。今、海外では日本は「クール(かっこいい)」と言われています。関心が高い項目は3つあり、第1に日本の家電製品の品質の良さ、そして2番目は秋葉原に代表される日本のアニメやファッション。そしてユネスコの無形文化遺産となった和食。クールジャパンと言われ、評価されています。3番目は日本の教育。資源もない日本が人材の力で世界有数の経済大国となったベースにある教育の素晴らしさに海外からの関心が高まっています。

安達 その日本への注目をどう足利に結びつけられるでしょうか。

茂木 4月に政府が足利学校を「日本遺産」に認定しました。足利学校はもちろん日本の教育の象徴です。日本遺産認定は世界に足利を発信する大きな一歩だと思います。これは文化庁の事業の1つで、地域の文化財を保存するだけでなく、観光資源として積極的に国内外へ発信するという目的で始まりました。足利学校はこの事業の初の認定です。地域の歴史資源であると同時に、世界が注目する日本の教育、人材育成の形成過程と特質を示す、重要な教育遺産であることが評価されました。この「日本遺産」の認定を受けて、これを地方創生の1つの目玉とすると同時に、最終目的である世界遺産登録に向けて一層弾みをつけていきたいと思います。

大塚 足利が世界に知られるようになると私たちも本当に嬉しいので、ありがたいです。

 両毛Youth Revolution

渡良瀬橋43が足利のためにできること
都内をはじめ全国、そして海外にも足利をPRする

江黒 足利のために渡良瀬橋43はどのような活動をすべきかをアドバイスいただけませんでしょうか。渡良瀬橋43は「このまちをPRし、このまち、そしてニッポンを元気にしよう!」という募集広告に集った子たちです。「この大好きなまちを盛り上げたい」という思いで頑張っている子たちで、学校で超がつく優等生もいますし、生徒会長をやりながら頑張っている子もいます。先生にうかがいたいことがあるということですので、よろしくお願いいたします。

大塚 私は足利出身で、足利がすごく好きなんです。足利が大好きだからこの活動をしていますし、やりがいを感じています。地元をPRして、足利に貢献するにはどのようなことを心がければよろしいでしょうか。

茂木 例えば6月からの品川の東京アイドル劇場での3か月連続公演。そこでみなさん自身の素晴らしいパフォーマンスを披露していただくことはもちろん、足利以外の方たち、全国の方々に足利をアピールする機会だと思って頑張って欲しいです。足利には素晴らしい観光名所や、美味しい食べ物もたくさんある。電車でも高速道路でも、1時間半あれば都内から来れるアクセスの良さもある。そういったことを訴えて欲しいです。みなさんの活動を通じて足利の知名度を上げて、足利以外のお客さんを全国からも海外からも呼び込むことが足利の発展のために役立つのだと思ってください。

大塚 ありがとうございます。もっと多くの方たちに足利を知っていただいて、好きになって足を運んでいただく。そういったお役に立てるように頑張ります。

茂木 よろしくお願いします。東京をはじめ国内各地でのイベントをやっていただくのと同時に、みなさんには観光ガイドと言いますか、観光大使的な役割も担っていただけると良いのではないでしょうか。日本語はもちろん、英語とか中国語とか、スペイン語など、簡単なあいさつ程度でいい、完璧でなくていいので、海外からのお客さんをお迎えするような活動もしてみたらどうでしょうか。

 

若さを生かし、色んなことにトライしてまちへの思いを生かして欲しい
成功の反対は、失敗ではなく、やらないこと
 

江黒 貴重なアドバイスをありがとうございます。私もしっかり体制を整えて、足利の持つ素晴らしい観光と文化のコンテンツをこの子たちがスピーカーとして、歌い、踊り、語り、伝えていけるように支えていきたいと思います。この子たちの地元愛を大切に、形にしてあげたいです。最後に茂木敏充先生から渡良瀬橋43にメッセージをお願いいたします。

茂木 みなさん若いのですから、まずはあまり考えすぎないで、色んなことにトライしてみてください。「成功の反対は、失敗ではなくて、やらないこと」だと思います。どんなことでもチャレンジをして、一生懸命頑張ってみればそこから得ることが必ずあるものです。仮にその時は失敗だと思うことも、将来的にはきっとみなさんの役に立つことになります。やらない限り成功することはありません。みなさんの若さと足利というまちへの思いを大切に、色んなことにチャレンジしながら頑張ってください。

大塚 ありがとうございます。今日茂木先生のお話をうかがって、改めて自分たちのできることを考え、これからも大好きな足利のために頑張ろうと思いました。先生のように日本を支えるような活動は私たちにはできませんが、私たちができることを通じて、少しでもまちに貢献していきたいと思います。お忙しい中、お時間をとっていただきありがとうございました。

渡良瀬橋43全員 ありがとうございました。


 ■プロフィール:茂木 敏充(もてぎ・としみつ)
栃木県第5選挙区(足利市、佐野市、栃木市)選出。
1955年生まれ。78年東京大学卒業。83年米ハーバード大学大学院修了、マッキンゼー社コンサルタント。31歳の時に出版した著書「都会の不満、地方の不安」が、現在に至るまで、日本の地域活性化の政策に与えている影響は大きい。
93年衆議院議員初当選。外務副大臣、国務大臣(沖縄・北方、科学技術、IT担当)、金融・行政改革担当大臣などを歴任。2011年、自由民主党政務調査会長。2012年12月に経済産業大臣に就任。2014年9月より自由民主党の選挙対策委員長。地元栃木県の代議士として、経済政策の第一人者として、大きな存在感を持つ。

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