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2018年2・3月号 vol.18

三遊亭歌橘「ASHIKAGAN GRAFFITI」

2018年02月02日 22:46 by howdys

 

三遊亭歌橘「ASHIKAGAN GRAFFITI」

本年も宜しくお願い致します! 今年の抱負と決意表明は「アナログ生活」です。わたくしごとですが、昨年末を持ちまして、登録していた数多のSNSを退会しました。諸先輩方に「仕事に繋がるよ」と勧められたものの、手前は芸能界に身を置いていながら、自己陶酔っぷりに欠けます。日々の行動を全世界に配信する行為に疑問を感じ、また、知りたくもない情報まで仕入れてしまう日々に疲れ果てました。

人間は弱い生き物です。

SNSに縋り過ぎるあまり、本来は内に秘める胸中をSNSに絶賛大公開して、それを受け入れて下さる方々の「いいね!」に救いを求め、ささやかな吐露の後、中吐露を経て、大吐露サビ抜き! 否や、その挙句、要らぬことまで吐き出して大炎上。その炎上だの大炎上たってSNS村内の百姓一揆、そこに足を踏み入れなけば何にも気にならないことです。ビジネスツールとして、ブログを残しておけば事が足りるのかなと、そう思って、きれいさっぱりSNSからずらかりました。情報化社会と言われる昨今だからこそ、ミステリアスに生きることも言わずもがな、ひとつの魅力じゃありませんか?

今後のコンタクト方法は、マーカス・モンゴメリーに手紙を出して、有線で「讃美歌13番」を流すように!

閑話休題。

昨年の春、師匠が旅立たれたので、いつもよりのんびりとした大晦日と元日を過ごしました。正月初席は例年通り浅草演芸ホールの出番の後、帰省。龍泉寺さんの「ガラ巻き式」に参加して再び帰京のスケジュールの予定が、三日四日の出番が寄席中継のため、ぽっかり空いてしまいました。


▲トンネルを抜けると銀世界!

さーて、何をして過ごそうかと思っていたところ、地元の先輩が「クマ喰いに行かない?」と、突然クマった誘いを、クマのような身体を揺さぶりながら、クマなく言われたもので、ここぞとばかりに便乗したのであります。我が故郷より車を飛ばすこと約二時間、日光の奥地も奥地、道無き道を突き進んで、ようやく湯西川の秘境に到着。積み上がった雪の間に「いちい家やま久」の看板。現役マタギの主人が射止めた獣を肴に自家製酒を煽りながらの雪見風呂。嗚呼、自然と共存共栄する素晴らしさよ! 戌年だけに、ワンダフル! ダジャレの連呼すいません。囲炉裏の中で燃え盛る炭を眺めながら落語家生活二十数年で初めて正月らしい正月を過ごしたことに気づきました。そして「インスタ映え」する数々の写真を御他人様に自慢したい衝動にSNS断ちしたことを少々後悔したことは云うまでもない……。


▲豪快!! マタギ料理

 

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